<Vege8>オーガニックファーム綾

Vege8
<オーガニックファーム綾>

無農薬・無化学肥料・除草剤不使用のジュース用有機人参を育てている 九州・宮崎県綾町の有機JAS認定農家の直営サイトです。
カートを見る
ACE HOTEL Vege8ブログ

有機農家の視点で、高城剛氏のドローン本「空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか? ドローンを制する者は、世界を制す」を読んでみた。

「ドローン」は、プロペラが4枚ついた空撮専用のラジコンだと思ってたけど、高城剛著、「空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか? ドローンを制する者は、世界を制す」を読み、ドローンとはいっい何なのかをざっくりとつかむことができた。

 

「ドローン」にはインターネットに繋がっていないものと、繋がっているものの2つのタイプがあり、この繋がっている「ドローン」が作り出すであろう近未来が書かれている本。


スポンサードリンク



 

空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか? ドローンを制する者は、世界を制す


 

 

今のドローンの状況は1993年頃のインターネット黎明期と凄く似ていて、当時インターネットは電子メールくらいにしか活用されていなかったし、今のインターネットの環境を想像できた人は少なかった。

 

ドローンも2015年4月に首相官邸に墜落した事故ニュースのように、どちらかというと「危険な物」として捉えられている。

 

しかし、日本でも売れた「フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略」や「ロングテール‐「売れない商品」を宝の山に変える新戦略 」などの著作で知られる米Wired誌の編集長だったクリス・アンダーソンは、自らドローンの製造販売会社を起業した。

 

Time誌で「世界で最も影響力がある人物100人」(07年)に選ばれたこともある彼は、ドローンが「現実世界のグーグル」を作ると明言し、空をドローンが飛び交い、現実世界の情報をドローンが集めてくる様を、「ディジタイジング・ザ・ワールド」と話している。

 

ドローンが、情報や音声ではない「物」のインターネット化を作るというのだ。

これは、最近流行りの、Iot(Internet of Things 物のインターネット化) のように、物がインターネットに繋がるという考え方とは異なる。

 

また、シンガポールとスイスで郵便配達に一部ドローンが導入されている事例や、ドローン開発をリードするアメリカの「3Dロボティクス」、フランスの「パロット」、中国の「DJI」の3社の経営者へのインタビューなどもある。


スポンサードリンク



 

農業でドローンはどう活かせるのか?


 

農家は、ほぼ毎日畑を見回る。軽トラの窓越しにでも自分の目で畑を確認したい。

これは農家の本能だけど、農地面積が広がるほどにこの日常に時間をとられてしまう。

 

例えば、農家の事務所の屋根の上に「ドローンパッド」を作り、非接触充電システムを組み込み、1日数回自動的に畑に飛んでいき、その畑の映像や気温などの情報を自動的に収集し、スマホなんかに転送してくれるようなシステムがあればいいのにと思う。

 

GPSで同じ航路を飛ばすので、同じ位置から撮影でき、葉っぱの色の違いなんかを上空から毎日定点記録、観察できるのは有難いし、撮影した葉っぱの色の変化と、あらかじめ測定しておいた土の栄養状態なんかと関連付けて見れば、生産性の上がるデータ―になるとも思う。作物の数センチ上まで接近し、葉っぱの様子などを超近距離から撮影すれば、かなり有効なデータ―になる。

 

 

vege8 drone

 

また、農業従事者のスマホとリンクさせておき、その作業者が畑で作業している時、自動的に畑に飛んできて、作業内容を動画で記録してくれれば、動画付の作業記録として、従業員を雇用する際に有効に活用できる。

 

空飛ぶアイホンであるドローンが、農作業従事者が畑にいなくても、自動的にこういったことをやってくれれば、膨大な有効データの収集にもなるし、労働集約型の有機農業では時間効率がかなり向上すると思う。

 

 

東南アジアやアフリカに売れるかもね。


 

本の最後の方でも説明がされているけど、赤道付近の上空をGPSに情報を送る人工衛星が飛んでいる関係で、赤道付近の方がGPSの精度が上がるのだそうだ。自律型でGPSを利用するドローンは、北海道よりも、沖縄の方がより正確に飛ぶ。

 

住宅やビルが密集していない地方の農地の方が、いろいろな規制の緩和も早く進むと想像できるし、世界に比較して畑の狭い日本で、ドローンをつかった栽培管理、情報集積技術をいち早く確立すれば、農業技術とセットで赤道付近にある東南アジアやアフリカの農業法人に売れるかもしれない。

 

 

ダブル・ドッグイヤーの時代に。


 

本の中で、ドローンの進歩の早さを表す「ダブル・ドッグイヤー」という言葉が出てきた。

 

ドッグイヤーとは、犬の1年が人間の7年に相当するくらい、犬の成長が早いことからきている言葉だけど、それに、ダブルがつくわけで、ドローンが驚異的な進歩をしていることを表している。

 

ドロドロの利権国家日本において、ドローンが普及するにはまだしばらくかかりそうだけど、スピード感を心地よく感じる起業家が、早くドローンインフラをつくらないと、インターネットの次に来る社会から、日本は取り残されちゃうかもね。

 

 

いや~想像が難しいくらい、可能性に満ちた空飛ぶロボット「ドローン」。

自律したドローンが、あなたの上空を飛んでる日常は、すぐそこかもね。

 


スポンサードリンク



 

 

最近の投稿

  • 一緒に未来を創ってくれる方を募集しています。...

  • ビタミンD3

    これが最新の花粉症対策!?花粉症がひどければ「高濃度ビタミン...

  • 「本当の自分で生きる」...

  • ライザップがリバウンドしやすい理由。...

  • 遺伝子組み換えコーン!?トランプ大統領のツイッターを見ていた...

Top