どうして人参ジュースに適した甘さになるの?

2015.11.07.



「人参ジュースを作るとき、一緒にリンゴを入れた方がよいですか?」

 




 

無農薬、有機栽培のジュース用人参のご注文を頂くお客様から聞かれることですが、「人参だけでも十分な甘さがあります。」と、お答えしています。

 

 

ニンジンの糖度を測りに行ってきた!


 

vege8  無農薬人参 有機栽培人参

 

これからニンジンの甘さはのってくるのですが、今年のニンジンをかじってみたら十分甘かったので、ニンジンの糖度測定に、綾町の有機農業開発センターという施設に行ってきました。

 

ここは、綾町の有機農業などの持続可能な農業を総合的にサポートしている町の機関で、充実したラボもある施設。

 

 

ニンジン糖度、7.8度!


 

通常、寒い日々を超えないと人参の糖度は増えないのですが、11月4日の時点で、人参ジュースとして飲むには十分な甘さの糖度7.8度。

 

これから本格的に寒くなる年末から2月、3月にむけて、もっと甘~くなっていきます。

 

例年、2月頃には9.5度位になります。

 




 

なぜ甘くなるの?人参のすごい防衛本能


 

水の凝固点(凍る温度)は0度ですが、砂糖水の凝固点はそれよりも低い-1.5度くらい。

さらに砂糖水の中の砂糖の濃度が増えると、凍る温度は-3.0度くらいまで下がります。

 

水や固体は、甘ければ、甘いほど、凍りにくくなるのです。

そして、ニンジンは本能的にそれが分かっているみたいなのです。

 

0度を下回る寒い冬を越える際、自分自身が凍らないように、ニンジンは自分自身の糖分を増やすのです。

なので、寒さが増せば増すほどニンジンの糖度は上がると言われています。

 

寒い冬を越す際に凍りたくないというニンジンの防衛本能が、甘いニンジンにつながるのです。

 

 

土が大切。


 

もちろん寒い気温以外にも、β―カロチンの含有量が多く甘みの高い、黒田五寸人参という品種を育てているということもありますし、微生物や有機物を含んだ土も必要です。

 

 

vege8  無農薬人参 有機栽培人参

 

ニンジンの先の根っこ部分が下に下に延びようとしています。

 

種を蒔く際、黒田五寸人参に適した深さである20cm前後で土を耕すことにより、理想的大きさになるのようしています。

 

ニンジンの先のほうがこれだけ長く、下へ、まだ延びようとしているのは、土の保水力と水はけが適切で、土がふかふかし、黒田五寸人参の生育に適している証拠です。

 

土が固く、ニンジンの生育に適していないとここまで伸びませんし、いくら気温0度以下が続いても、土ができていないと甘くておいしい人参はできません。

 

綾町のベテラン有機農家さんからは、「土を作れ、土を作れ」と教わりますが、出来た作物を見る度にそれを実感します。

 

 

余談でーす。


 

ずっと前、金曜ロードショ―か何かで見た「天空の城ラピュタ」のセリフを、農作業の途中に度々思い出します。

 

 

土に根を下ろし  風と共に生きよう

種と共に冬を越え  鳥と共に春を歌おう

どんなに恐ろしい武器を持っても、

たくさんのかわいそうなロボットを操っても、

土から離れては生きられないのよ。

 

 

ほんと、人間も、食物も、いのちある者は「土」から離れて生きられないのかもしませんね。

 

明日の朝から、ようやく甘い人参ジュースが飲めます。うほほ!

 




 

おしまい。

 

 




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