にんじんは嫌い。

2015.06.12.



小学生のころから、私はにんじんが大の苦手。

毎年夏休みになると、私は兄と一緒に父方の祖母の家に、長期間預けられていて

子供のいなかった伯母が、私たちをいろいろなレストランに連れて行ってくれた。

なかなかメニューを決められない私に、伯母はいつもハンバーグを注文した。

どの店でも、ハンバーグにはあの、甘く煮たにんじんの輪切りが添えられていて。

メニューを決められないだけでなく、なかなか食べ終わらない面倒な小学生だった私は

にんじんとにらめっこするばかり。

伯母に、圧倒的な使命感で完食を言い渡れ、どれほど困ったことか、今でも鮮明に思い出せる。

ぐんにゃりとした食感、奇妙な甘ったるさに顔は歪み、喉元を圧迫してくる。

きっと涙目だったと思う。いよいよ、にんじんが、どんどん嫌いになってゆく。

 

 今なら輸入・冷凍だとわかる。

いつ・どこで・誰が作ったのかもわからないのだから、 いくら小学生でも、おいしいはずはなかった。

 

 

 

Vege8 有機にんじん

 

 

 大人になるにつれ、料理上手な母のおかげで、自然にいろんな種類の野菜を食べられるようになっていた。

にもかかわらず、ずいぶん永い間

私の食べられるにんじん料理は、唯一、千切りにしたにんじんの天ぷらだけだった。

 

 そんな私が、農家に嫁いだ。しかも、にんじん農家。

お義母さんの作るにんじんは、町の内外でも、とーっても有名で、味が濃く甘く、なんだか、ぎゅっとしていた。

いつものように天ぷらすると、違いがよくわかった。

お菓子のように甘く、生き生きとした歯ごたえがあり 私と同じくにんじんが苦手の次男がやがて

作ってる横からつまみ食いをするようになった。

 

 にんじんにリンゴや柑橘類を加えて、ジュースを作ってみても、最初はコップに1cmしか飲めなかった。

ところがある日、ふとリンゴの甘さが、微妙に邪魔に思えてきた。

潔く、でも、恐る恐る・・・にんじんだけで絞ってみた。

えっ?!、という小さいけど、絶対的な確信に似た驚き。

にんじんだけで絞ったジュースの、すっきりとしていて、奥行きのある甘さと言ったら!

他に例えるものがみつからない。

コップ1杯、余力を残して飲み干してしまった。

 

 新鮮な、本当に正しいにんじんの美味しさを知ってしまってから 、

さまざまな料理本の中の、あらゆるにんじん料理が、俄然おいしそうに思えてきた。

信じられない! 「私は、あ~んなに、にんじんが嫌いだったのに~っ!?」

 

 ~にんじん(野菜)を、もっとおいしく食べたくて、レシピのリレーが始まります。

”あの人たち”が教えてくれる絶品レシピ!

これから、どんな新しい味&人との出会いが待っているのでしょう?その未知数は、無限大。

乞うご期待!です。

 

 We are what we eat. ~私たちは、食べたものでできている。

さぁ、なにを選んで食べますか? 選んだものを、どう食べますか? とても大切な人たちと。

 

 

 

 

 


Vege8レシピのリレーyellow

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