スコップがスイスイ入っていく自然栽培の畑。
青森の「奇跡のリンゴ」で一躍有名になった、「自然栽培」の畑を見学に行きました。
場所は、宮崎県の田野町という車で50分ほどの町。
田野町で自然栽培に取り組んでらっしゃる、川越さんという自然栽培では日本でトップレベルの方の畑を見学させてもらいました。
「自然栽培」とは、無農薬・無化学肥料はもちろんですが、動物性の堆肥も一切使わず、土の力だけで作物を栽培する方法です。
なので、作物を作る前にまず畑の土作りをする必要があります。
「土を作る」ということは有機栽培と同じなのですが、作り方が根本的に異なります。
畑に入れていいのは、種だけ。
動物性の堆肥なども一切畑に持ち込みませんし、草なども畑から持ち出します。
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川越さんが5年かけて作った畑の土。
手の力だけで、スコップがスイスイ入っていきます。
川越さんのこの畑は、団粒化と呼ばれる土が空気を含み、微生物が住みやすく、作物の生育に適した柔らかくて温かい状態の土が深さ1m50cmまであるそうです。
有機栽培の畑でも土は団粒化なのですが、深さは30cm~40cmほどです。
その畑で栽培されたゴボウを見せて下さいました。
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「4~5年かけて土をつくり、種を入れ(植えてみる)てみないと、きちんと作物ができるのかわからない。」
と、川越さんは話されていました。
4~5年はその自然栽培の畑で作物を作りませんので、その畑からの収益は0円です。
お客様においしくて安全なお野菜を届けたい、でも農業事業をきちんと経営しなければいけない。
まさに「鶏が先か、卵が先か」のジレンマです。
「自然栽培」だけで生計を立てるという意味ではリスクもある農法なので、有機栽培や慣行栽培(ふつうに農薬などを使う農法)と併用されている方が多いと聞きます。
えんばく麦を栽培し、自然栽培の土を作っているうちの畑。
「自然栽培」にはもちろんまだまだですが、あの団粒化層の深さを目で見てみると、自然栽培の魅力に引き込まれていきます。
両親が20年以上かけて作ったきた有機栽培の畑で、安全でおいしい作物をきちんと栽培しながら、時間をかけて、自然栽培の畑も整えて行きたいと思います。
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おしまい。
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