ポートランドのサイドヤードファームで、農家だけど農業体験してみた。
20代の頃、ロサンジェルスで小型機のパイロットをしていたことがある。
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小型機でカリフォルニア州のベーカーズフィールド付近を飛んでいると広大な緑の畑が広がっていた。
5000フィート、約1500メートルの上空から見おろしてもその広大さが迫ってきて、アメリカの畑といえば大規模農場というイメージがあった。
だから、ポートランド郊外にあるサイドヤードファーム&キッチンを訪ねた時も、名前はサイドヤードファームだけど、いちおうファームと名前がつくので、とにかく広い畑をイメージして行った。
ポートランドの中心部から路線バスを乗り継ぎ、約40分程でファーム最寄りのバス停に到着。
バスを降りiphoneの地図を見ながらファームを目指すと、住宅街に入ってきた。
バス停から歩くこと10分で到着。
車ならポートランド中心部から20分程。
住宅街の一画にあるサイドヤードファーム。
感覚だと約600坪程。畑としては広くない広さ。
サイドヤードファームの経営者ステイシー(左)と、この日ボランティアとして来ていたケリー。
元々レストランでコックと働いていたステイシー。
そのレストランには屋上ガーデンがあり、そこで食材の野菜を作っていた。
野菜作りを手伝ううちに、料理と同じくクリエイティブな野菜を自分でも作りたくなりコックをやめ、
アーバンファーム(都市型ファーム)をスタートした。
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木の枠で作った「ベッド」と呼ばれる部分に種や苗を植えていく。
グリーンオニオン。長ネギ。
雑草を防止したり、温度の上昇を抑えたり、保湿効果を高めたりするためにわらを敷く。
種まきをする手押し車。
黒い部分に種を入れ、タイヤが回ると種が落ちる仕組み。
地産地消がやはり美味しいよね。
花を植える、ケリー。
「パソコンの前に座る仕事ではリアリティーを感じられないから、農業関係の仕事に就きたいけど、お父さんからは何で農業なの?と言われるんだよね。」
「日本でも同じ。農業を仕事にしたい人は多くないし、子供に農業を進める親もそう多くないよ。人がやらないことをやった方が楽しいし、チャンスも多いのにね。」
なんて話をしながら、ベッドの除草作業をした。
ようこそサイドヤードファームに。
地元のレストランにクリエイティブな野菜を、地域のコミュニティーに教育、食べ物、機会を提供します。
食べ物を供給するだけではなく、世界中で農業の担う役割は大きいのですね。
ちょうど自分達で建設中だった倉庫の中にあるキッチン。
ポートランドは食に対してモラルと意識を持っている人が多いことでも知られている。
ボランティアは、このファームで育った野菜や、ボランティアが持ち寄った食材で作った食事を労働の対価として食べ、新鮮な野菜や生みたての鶏の卵を持って帰る。
お金を介さないワークトレードシステムがこの小さなアーバンファームにある。
ソーシャルグッド!
最近、友人から送ってもらったポートランドの資料で知った「ソーシャルグッド」と呼ばれる活動がある。
社会をより良くしていこうという活動のことなのだそうだ。
1970年代生まれの僕は、もっと社会がよくなればと思ったことはあるけど、その具体的な行動を起こしたことはない。
最近日本でも、ステイシーのように「ソーシャルグッドなことが、自分の没頭できること、好きなこと」、という若い人が増えたような気がするし、これからも世界中に増えるのだろうと思う。
安全な食、コミュニティーの作り方、ワークトレードなど、いろんなソーシャルグッドが詰まったポートランドのサイドヤードファーム。
これからのソーシャルのために、アクセスしやすい場所にある「小さな畑」は大事なのかもしれないですね。
ステイシーありがとう!
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おしまい。
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