ごぼう茶のシフォンケーキ ジンジャークリーム添え
金木犀の匂いが、夏の終わりを告げています。
当たり前だと思っていた四季が、とても美しい文化なのだと、最近改めて心に沁みるレシピ担当Yukiです。
農家へ嫁ぐ前、ごぼうは土臭くて、ぼそぼそ固いイメージ。
実家の母はよくきんぴらごぼうを作っていましたが、自分で作ることはまずなくて、わざわざ買う野菜ではありませんでした。
ところが、宮崎のお母さんから送られてきたごぼうは、私のごぼう観を覆すものでした。
「ごぼうって、こんなにおいしかったっけー?」
切ると真っ白で、やわらかくって、甘くて!もっと食べた~い。
宮崎に住むようになってからは、積極的に好きな野菜の上位となりました。
うどん屋さんに寄った際には必ず、ごぼう天うどんを頼みます。(九州人っぽい!)
そんな訳で、今年初めてOrganic Farm Aya の畑でも試験的に有機ごぼうを栽培・収穫(&満喫)しました。
もともと薬草としても用いられてきたごぼう。
若返り効果でも注目されている、皮をむかずに作るごぼう茶にもしました。ごぼうは皮が命、アクも抜きません。
ささがきにして天日干したあと、中華鍋でうわ~っと乾煎りすると、どんどん香りが立ってきます。
あまりの香ばしさに、コレは!と、久しぶりにシフォンケーキを焼きました。
はちみつに漬けにした生姜を刻んで加えた、すっきりとしたジンジャークリームと。
◎ごま油でコクをプラスした、ダブルベジタブルシフォンケーキ。
■材料 シフォン型17cm
卵黄のボウル
・薄力粉 55g
・きび砂糖 40g
・卵黄 3個分
・ごま油 30ml
・ごぼう茶 10g
□水分用
・ごぼう茶 茶さじ3~4杯
・水 100cc
・豆乳 30cc
卵白のボウル
・卵白 3個分
・きび砂糖 35g
・生クリーム 100cc
・きび砂糖 大さじ1
・生姜はちみつ漬け 大さじ1程度
■作り方 シフォン型17cm
1.オーブンを180度に予熱。ふたつのボウルに卵白と卵黄を分け、卵白のまわりがしゃりっとするまで冷凍庫で冷やす。
2.生地用のごぼう茶10gを、フードプロセッサーやすり鉢などで細かくしておく。
3.小鍋に水分用のごぼう茶と水を入れ沸騰させ、弱火で3分煮出し、豆乳も加えてまわりがふつふつなったら火を止め、ふたをして蒸らす。
4.卵黄のボウルに、きび砂糖、ごま油の順に加えその都度、よくすり混ぜる。小鍋の煮出したごぼう茶を濾して50ccを加え、きび砂糖をしっかり溶かす様によく混ぜる。細かくしたごぼう茶、ふるった薄力粉も加えてよく混ぜる。(全行程ホイッパー)
5.冷やしておいた卵白にきび砂糖ふたつまみを入れて、最初は低速、ほぐれたら高速にして泡立てる。もこもこしてきたら、きび砂糖の半量を加え、つやが出てきたら残りのきび砂糖も加える。ホイッパーの先に角ができるくらいまで泡立てる。
6.卵黄のボウルに、卵白をひとすくい入れよく混ぜ合わせる。それを卵白のボウルに入れ、ゴムべらで白いスジがなくなり、つやっぽくなるまで手早く混ぜる。
7.型に流し入れたら、くるくるまわしてならし、オーブンで25分焼く。焼き上がったら逆さまにして冷ます。
8.完全に冷めてから型からはずし、切り分け、刻んだはちみつ漬け生姜ときび砂糖を加えて泡立てた生クリームを添える。
※ ジンジャークリームをのせない場合は、ごま油をサラダ油に変え、板チョコを削って30~40g、薄力粉を混ぜた後に加えると(混ぜすぎないように!型に入れるとき自然に混ざります)おいしいです。
※ シフォン用のヘラがなくても、型に沿ってケーキを丁寧に手でぎゅっと押しながら、ゆっくり1周するとキレイに型からはずせます。
■Point!
卵黄に加える水分は温かいまま加え、きび砂糖をよく溶かします。
シフォン型がなくても、カップケーキにしたり、平らに焼いてロールケーキにも!
■コレはおすすめ!
ささがきってムズカシイ!
左右どちらの利き手にも使える、行って帰ってこれる、ささがきピーラー!切れ味爽快、使いやすい~。