<R.O.R ㉛>(社)MIIKU日本味育協会代表【宮川 順子さん】有機人参のうま味クリーム
”あの人”に教えてもらうレシピのリレー Relay of the recipes. Vol.31
第31回目は、菜園料理家の藤田 承紀さんからご紹介を頂きました、(社)MIIKU日本味育協会代表 宮川順子さんです!
宮川 順子さんプロフィール
・(社)MIIKU日本味育協会 代表
・(株)ユーキャン 主任講座講師
<調理師、食育実践プランナー、介護食、幼児食>
・料理教室「宮川順子のおいしさ学キッチン」主宰
長男のアレルギーを機に、家庭での手作り料理に専念。
近隣交流の延長で自然発生的に料理教室を開講。
その後「教える」ための専門的知識の必要性を感じ、食関連の様々なセミナーに参加、各種資格を取得。セミナーに参加する中で食の安全にかかわる衝撃的な事実を聞き愕然とし、家族の健康を守る家庭料理の重要性を痛感。
安心安全で健康を守る食を広めるため協会を設立。
現在は、市民講座、カルチャーセンター他「おいしい」にまつわる様々なセミナーで講師を務めるほか、資格試験講座のテキスト執筆、商品開発、食による地域活性なども手掛けている。
Representative Director Chef Educator of sence of tastes and cooking theory
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~私たちの身体は「いま、私たちが食べたもの」でしか作られません。~
(社)日本味育協会<MIIKU>のHPにある、最初の1行です。
協会は「おいしさ」をキーワードに、「味覚」を育てることを通して未来ある子供達の心と体の健康を守ることを目的として設立されました。
「“何を食べればあなたと家族が健康に生きてゆけるのか?” この答えを、一人でも多くのみなさまにお伝えしたい」それが協会設立の原点だそうです。
講師の方々は、食材を知り尽くした食のプロの皆さん。
「築地御厨」の内田悟さん、「築地魚河岸三代目」の小川貢一さん、「近江プレミアム牛」の新保 吉伸さん、「アクアパッツア」の日高良実シェフ、「AIX:S」の山下敦司総料理長、「味香り戦略研究所 」の菅 慎太郎さん。
なんとスゴイっ、凄すぎるメンバー!その代表を務められる宮川順子先生が、超ご多忙にもかかわらず(師走の12月に!)快くレシピのリレーに登場してくださいました!!
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藤田 承紀さんからひと言
~食にまつわるお仕事に携わる ”あの人!” たちに、おすすめの旬の野菜の食べ方を教えていただきます。~
<オーガニックファーム綾>の畑で収穫が始まったばかりの、”有機人参を使った味育レシピ”とリクエストさせていただいたところ「有機人参のうま味クリーム」を教えてくださいました!
クリーム?と、疑問符が付きますね?
ピューレやソースといった一般的な呼び方で表現したくなりますね?
But!(しかーし)これぞ宮川ワールド!
口に入れた瞬間、ふわっと溶けて、本当にクリームなのです!まさにクリーム!
この口溶け・舌触りは、もはや人参じゃないです。
「優しい」。その一言に尽きます。
簡単なひらがなではなく、正しく間違いのない漢字で「優しい」のです。
ここで多くを語るより、ぜひ作って、味わっていただきたい。
こんなにも少ない材料で、豊かで、温かくって、嬉しい気持ちになれる、魔法のような「人参のクリーム」のご紹介です。
あ~、人参作ってて、ヨカッタ~。
◎お魚にもお野菜にもつけたいので、明らかにこの量では足りませんよー♪
材料 (作りやすい量)
・人参200g
・A{干しシイタケ1個 水400㏄程度}
・好みの味噌 大さじ1/2
(人参の色を活かすなら白味噌が望ましい)
・植物油 大さじ1/2
(洋風ならオリーブ油 和風中華ならごま油)
・塩 一つまみ
有機人参のうま味クリームの作り方
1.人参は洗って1㎝ほどの輪切りにし、油をひいたフライパンに入れ、塩一つまみを振って表面の色が変わる程度に炒める。
2.Aを加えて蓋をし、弱火でスプーンの背で潰れるくらいまで柔らかく煮る。
3. しいたけを取り出し、柔らかくなった人参をフードプロセッサーなどでペースト状にし、味噌も加えてよく混ぜる。※硬さは煮汁で調整する。
★クリームと言っても油脂ではなく、ニンジンが持つ食物繊維とでんぷん質、空気の作用でふんわりやさしいクーリー(ペースト)にするレシピです。食欲に作用する人参の色を生かし様々な料理にお役立て下さい。
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Point!
・もともと人参には100g中約120㎎ものグルタミン酸が含まれていますが、発酵による有機酸やペプチドなど複雑なおいしさを持つ「味噌」と出会うと、格段においしさがアップします。
・あれば干しシイタケを一つ加えて一緒に加熱すればうま味の相乗効果がおこり、1+1=2ではなく7~8になりますので、クリームだけでもOKなおいしさです。しいたけ無しでも、キノコ類や肉や魚に添えるとお口の中で相乗効果がおこります。
・蒸し野菜のディップやトースト、パイなどに。
Vege8<オーガニックファーム綾>の野菜について
余計な肥料などで無理やり作った「濃い味」ではなく、素直ですっきりした味わいでホッとします。
時間があれば、皮付き丸ごとをホイルで包んで120℃程度の低温オーブンで1時間ほど焼くと、ほっくほくで甘~くなり、バターをのせるだけでまるでスイーツ♥最高でした。
えぐみのない素直なお味を守って下さい(*^^)v
宮川 順子さんの本
詰まるところ「やっぱり家庭料理は愛情」です。
「おいしい」が家族を救うのです。レシピをお伝えすることよりも、料理を手作りすることの大切さをお伝えしたいと、宮川先生。
編集後記:レシピ担当Yuki
そこには「理由」「セオリー」、「知性」という方程式が隠れていて、その方程式を知らなかったり、忘れられてしまった口にこそ味わってほしい、味を育む・味が広がる「人参のうま味クリーム」、ごちそうさまでした!
レッスン情報
東京・大阪・鹿児島にて、資格取得できるセミナーです。
→ ユーキャンの<食育実践プランナー>コースでも学べます。
※まずは<味育マスターコース>から、宮崎での開催を是非お願いしましょう!宮崎の賢い皆さ~ん、参加希望の声をお待ちしています!
・定番料理 お悩み解決クラス
・わがままリクエストクラス
・アドリブだらけで食堂みたいな料理教室
・手作り焼き立てパンクラス
・アトピー・アレルギー対応 完全プライベートレッスン
上から順番に参加したいです。
詳細・最新情報は、各HPでご確認ください。
※「”あの人”に教えてもらうレシピのリレー」は、これまでたくさんの素敵な方々にお力添えをいただき、31回目を迎えることができました。奇跡のように巡り巡る、もったいないほどのご縁に、心からの感謝を申し上げます。
⇒これまでに「”あの人”に教えてもらうレシピのリレー」に参加してくださった皆さん。
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