スーパーで買った「レタス」や「トマト」の鮮度を上げ、採れたてのように美味しくする簡単な方法。
農家なので、これは確信を持って言えるのですが、やはり、野菜の一番うまいタイミングは収穫直後。
収穫後、一定期間保存しておいた方が糖度が増え甘くなる芋類は別として、どんなに手の込んだ料理法で料理されていたとしても、収穫直後の野菜の美味しさにはかなわない。
採れたて野菜の美味しさを楽しんで欲しいけど、近くに直売所のない都市部で生活していると、なかなかそんな野菜を手にする場所もない。スーパーで買う野菜は、全国の産地から集まってくるのでどうしても鮮度は落ちてしまう。
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なぜ野菜の鮮度は落ちるの?
どうして野菜の鮮度が落ちるかというと、野菜は収穫した直後、野菜に含まれる水分の蒸発を防ごうとして、野菜表面にある気孔と呼ばれる小さな穴を閉じてしまうのです。収穫後、時間が経つにつれて野菜内の水分はどんどん蒸発するし、表面の気孔も閉じているので野菜の細胞内部に水分も入ってはこない、そうすると鮮度はどんどん落ちていきます。
凄い!野菜の鮮度を簡単に上げる「50℃洗い」
そんな、鮮度の落ちた野菜を新鮮に蘇らせる方法が「野菜の50℃洗い」。50℃のお湯で野菜を洗うだけなのですが、野菜の鮮度が蘇ってくるのです。
50℃の熱めのお湯で野菜を洗うことによって、収穫後に閉じてしまった野菜表面の気孔が、お湯の熱のショックで開き、瞬間的に水分が細胞に吸収され野菜が蘇るのです。50℃のお湯で野菜を洗うと、逆に、「しんなり」となってしまいそうですが、葉物野菜も、しんなりどころか、鮮度が蘇ってきます。
人参も50℃洗いをすると旨味や甘さが増し、トマトも、お湯につけて3-5分おくと酸っぱさが消え甘みが増します。
50℃洗いをすると野菜の鮮度が上がるだけではなく、熟成という作用によって栄養価が増すことも分かっています。
また、野菜だけではなく、肉や魚、果物なども鮮度や旨味が増したり、アクや臭みが取れるといわれています。
50℃洗いをするとどうなるのか
● 鮮度が増す
● 栄養素や旨味が増す
● 野菜や果物が日持ちする
● 色が鮮やかになる
● アクや臭みが取れる
50℃のお湯で洗っても栄養素はなくならないの?
お湯で洗うと野菜の栄養素が流れ出してしまいそうですが、野菜や果物などはたくさんの細胞の集合でできています。
その細胞の周りには細胞膜と呼ばれる膜があり細胞を保護しているのですが、50℃という温度はその細胞膜が壊れないギリギリの温度なのです。細胞が壊れるのが、48℃から60℃といわれていますので、50℃のお湯で数分間温めるくらいでは、細胞が壊れ、栄養素や旨味成分が流れ出すことはないのです。
50℃洗いの方法と用意するもの
用意する物:大きめのボールや鍋、温度計、ぺーパータオル、ゴム手袋、菜箸。
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1 大きめのボールか鍋、3分の1ほどに水を入れます。
2 水と同量の沸騰したお湯を入れます。
3 菜箸などでお湯をかき混ぜ温度を一定にします。
4 お湯の温度を計り、50℃にする。
5 洗うもの全体をお湯に沈めるように入れて洗う。
6 温度が下がってきたら、差し湯をし50℃をキープする。
7 お湯から上げる。しっかり水気をきる。
8 ペーパータオルで、しっかりと水気を拭き取る
簡単です!
洗う目安時間
30秒:青じぞ、貝割れ大根
1-2分:キャベツ、サニーレタス 春菊、白菜、ベニーリーフ、ほうれん草、水菜、レタス類、おくら、かぼちゃ、きゅうり、ナス、絹さや、さやいんげん、小松菜、長ネギ、ニラ、もやし、生姜、エリンギ、しいたけ、しめじ、いちご
2-3分:人参、アスパラガス、山芋、枝豆、りんご、柿、キュウイ
3-5 分:トマト、バナナ、オレンジ
5-6分:とうもろこし
注意点
● 43℃度以下では、雑菌が繁殖しやすいので洗わない。
● 水分はしっかりと切る。
● 肉魚は、50℃洗いをしたらすぐに調理する。
● 冷凍食品は凍ったまま50℃洗いする。
● ひき肉はそぼろにするときだけ。
● 高温のお湯を使うので火傷に注意。
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食材の鮮度や旨味、栄養素が増す「50℃洗い」。
簡単な方法で普段の食事がより楽しくなるので、あなたも試してみてください!!
詳しくはこちら 50℃洗いのミラクル
おしまい
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