食、オーガニック、自然栽培。時代の先を行く「福島屋」会長、福島徹さんに教えてもらったコト。
スーパー「福島屋」さんといえば、日本中から安全で美味しい「食」が集まる東京の大人気スーパー。
うちの嫁さんの知人には「福島屋」さんが大好きで、「福島屋」本店のある羽村市に引っ越した人もいるくらい。
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羽村市でスタートしたお店ですが、2014年には六本木店、2016年には秋葉原店と、東京の中でも情報発信力の強い場所にオープン
福島屋六本木店 MONOCLEより
そんな人気スーパーの創設者、福島徹会長が宮崎県綾町に講演に来られた際、講演前に一緒にお食事をさせて頂く機会がありました。
昨年、イギリスの雑誌「MONOCLE」に「福島屋」さんの特集ページがあり、その中で福島さんの履かれていたジーンズの青が美しかったので、どこのジーンズなのか気になり、その写真を記録していた。その1枚。
食、自然栽培、美意識マーケティング。
少人数の会食でしたので少し緊張しました。以前読んだ、福島さんの著書「毎日通いたくなるスーパーの秘密」の中に書いてあった、福島屋さんが長年販売に取り組まれている農薬も肥料も使わない「自然栽培」や「硝酸態窒素」の話、それに、本の中で対談されていた「奇跡のりんごの木村さん」のお話まで、有機農家として関心高く聞けるお話ばかり。
過去に栄えた企業が衰退していく事例を紹介している名著、クレイトン・クリステンセンの「イノベーションのジレンマ」の中の事例のように、有機農業発祥の町と呼ばれる宮崎県綾町で、有機農業を30年以上続けそれなりの結果も出ていると、有機農業が一番と盲信し、世の中にある他の需要に気づかなくなりますが、綾町でも何人かの方々が取り組まれている自然栽培にも魅力的な可能性を感じました。
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講演の中では、美意識やコミニケーションの大切さなどにも触れられていました。
講演でメモしたコト
○普通、多くは自分の手の届くところしかやらない、でも、自分の手の届かないところに手を伸ばしてみる。深掘りしてみる。
○大量生産=沢山売ること。「沢山」はいつか限界が来る。
○情報は人にくっついている。データーは死んでいる。
○農業は自然を尊うこと。
○美意識マーケティング
○お客様に対しても、地元に対しても優しいか?
○小さな場でのコミニケーションが大事。
○いい野菜は加工した時にわかる。
○気分よくないとやってもダメ。
○土から離れては生きていけない。
知識や経験が豊富な洞察力の高い方のお話なので、聞けたコトを自分の中で噛み砕いていかないといけませんが、これからの、安全で美味しい「食」を作り、流通させていく上でのヒントが山盛りでした。
2軒目のコンビニ。
福島さんの名刺に、「食の原点に戻りながら、新しい価値観を築いていくとき社会は一歩前進するのです。」と書いてあります。
最近、オーガニックタウン宮崎県綾町に2軒目のコンビニがオープンしました。
土地勘のない夜の田舎道を車で走っている時に目に飛び込んでくる、セブンイレブンの明るい看板にはなぜか安心を感じてしまいます。もう、あの便利さから逃れることもできません。
ただ、「食」の観点でみたとき、小さな田舎町にいくつものコンビニができたら、それは新しい価値観から「一歩後退」なのかもと、名刺を眺めながら考えさせられました。
おしまい。
PS: 前出のジーンズは、「最近よく履いているパタゴニアの物だろうね」とのことでした。
F-DESING 食を食を本来あるべき形に整えるプロジェクト
イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)
- 作者:クレイトン・クリステンセン
- 出版社:翔泳社
- 発売日: 2001-07-01
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